またしても朝一番に歯科医院に乗り込み、診察台に横たわってまな板の上のコイとなりました。緊張に高鳴る心臓の音。まずは麻酔です。子供の頃受けた治療では、腕に打つのと同じような注射器で歯茎にぶすっと射されたものでしたが、、、最近は違うんですね。なんだか普通の歯科治療の道具みたいなのが出てきて、ぶーんというかすかな振動が歯茎に当たってる、、、だけ。少しはチクッとしてるかなあ?という感じ。それが2カ所(歯茎の外側と内側)で5分くらいです。その後麻酔がきいてくるまでそのまましばらく休憩。
 再びやってきた先生が何かの器具で歯茎をキュッキュッと押します。「痛いですか?」いえ全然。そこから抜歯スタート。脱脂綿を歯茎につめて、なにやらガリガリという音が振動で伝わってきます。ガリガリガリ。その後、また脱脂綿をつめなおしたと思うと、先生がぷいととなりの診察台に行ってしまいました。はて。今のは何かの準備だったのかしらん。10分くらいして、また先生登場。「よかったですねー、きれいに抜けて。」「は?」
「え、もう抜けたんですか?!」「抜けてますよ(なに言ってんですか)」
 診察台の脇には皿にのせられた虫歯が一本、、、、。えええええ。さっき抜いてたんですか?!!
「すいません、これ写真に撮っていいですか(→バカ)」「いや、お持ち帰りください、ご自分のですから(苦笑)」
 血もほとんど止まっていて、痛み止めも抗生物質もなし。しかも驚いたことに、治療費はたったの2千円。。。
「2千円で歯って抜いてもらえるんですか?!」思わず会計の場で声をあげてしまいましたよ。だって安くないですか?!
 いや何はともあれ、胸のつかえが取れた思いですよ。その日一日はさすがにだるかったですけど、歯が無事に抜けた喜びはその後もずーっと続いたのでした。
 いやー、医学の進歩ってほんと素晴らしいですね!(水野晴雄調で)