momo-kaun2007-11-08

 深夜に激痛が。まるで自分の身体が銅鑼になって、力一杯どーんどーんと打たれているような痛み。一発目をやり過ごして眠り、二発目をこらえてまた少し眠り、三発目にして「こりゃいかん」と起き上がって息子越しに主人を起こしました。これが陣痛じゃなかったら何なんだ、なんでもいいからとりあえず病院行かないと、痛くて死にそう。
 三発目をなんとかしのいだあと、「今のうちにトイレに、、、」とふらふら立ち上がってトイレでおしるしに気づき、「間違いない」と確信。その間に主人と母が車の後部座席からチャイルドシートを外してクッションや毛布などを敷いてくれました。もはや着替える気力もないので寝間着のままコートを羽織って外に出ると、真珠をまき散らしたような星空でした。「ああきれいだ」。
 車の中でも痛みはどんどん来ます。とにかく息をひたすらはき続けてこらえます。病院に到着後、車いすLDRへ。そこからはもう怒濤の一時間。痛みの間隔はどんどん短くなるわ強くなるわ、息をはくだけではこらえきれないので、声も出します。声を出してもこらえきれなくなって「痛い痛いー」と叫び始め、最後は身体の痛みに突き出されるようにして数回いきんで、無事出産。産んでしまうと今までの痛みはけろっと消えてしまいました。「あ、あれ??」という感じ。会陰部裂傷もなく、スタッフの皆さんが激賞してくれるくらいの安産でした。でも、痛かったよ。まじで。なんというか、自分の身体が、風船を裏返すみたいにぐるっと産道のトンネルをくぐり抜けて、産まれ直すのかという感じでしたよ。産む瞬間、まぶたの裏に真っ暗いトンネルの画像が見えたのでした。
 昨日の検診で3200グラムと推定されていた長女は、生まれてみると3510グラムという立派な体重でした。うーん。よく無傷で産めたなー、わたし。この子も出てくるのが上手でした。おなかの中でくるっと回旋するのがわかりましたよ。すごいね。つるっと出てきてくれてありがとう。
 名前はわたしの大好きなアラビアンジャスミンの和名からつけました。白く香り高い、愛される花になりますように。